ONLOOKER Ⅳ


放課後の部活動中、カメラマンのマサト、監督のナツは、だいたい常に一緒にいる。
それはあたりまえのことだ。
そして今回の映画で主役に抜擢された新入部員のナオも、今日はほとんどこの二人と一緒。
それは、三人が三人とも同意している。

「一人になったのは、休憩時間です。三階での撮影が終わって一階に移って、次のシーンに入る前に休憩を挟んだんですよ。先輩とナオが外してて、俺は玄関の近くでカメラの手入れしてました。6時……40分くらいかな」
「あ、そうだ。僕とヨリちゃんが一階に降りたら、ちょうどマサトが一人でいて」
「はい。先輩たちにどこ行ってたのか聞いたら、部室でメイクしてたって」
「あ、あの、シュン先輩たちのことも聞かれたから、まだ部室にいるよって言ったの」

部内の役割としては、マサトたちは先に挙げた通り。
二年生のコウキとヨリコは役者で、手先の器用なユカリは小道具を用意したり、脇役として出演したり。
シュンは大道具だが、機材や演出に詳しいので、ナツのサポート役も兼ねたりしている。



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