ONLOOKER Ⅳ


一方、階段を上がった三人は、三階への階段の踊り場にナツが立っているのを発見。
声をかけると、空が晴れていて星がよく見えると言う。
四人で空を見上げたところへ、三階からシュンとユカリが降りて来た。
星の話を繰り返すと、ユカリが、三階に大きな窓があるから、そっちの方が空が良く見えると言った。
そこで六人は三階へ向かい、星を見ながら、明日の撮影プランや、今後作りたい作品などについて、少し話していた。

そして8時を5分ほど過ぎた頃、六人は二階へ戻ることにする。
そして、あの瞬間だ。
たまたま部室の扉を最初に開けたヨリコが、竹田の死体を発見して、悲鳴を上げた。
携帯電話の充電が切れてちょうど部室へ向かおうとしていたコウキが、それを聞いて慌てて駆けつけた。



そこからは、全員が知る通りだ。
ヨリコとナオが部室を飛び出して、玄関と渡り廊下が封鎖されているのを確認したのは、8時10分過ぎのことだった。

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