ONLOOKER Ⅳ


今日の放課後の、映研部員全員の行動を時系列にまとめると、ざっとこんなところだ。
確かに、誰もが一度は一人きりになっている。

しかし、重要なのは、竹田が殺害されたであろう時刻、7時から8時の間の行動だ。
聞いた限りでは、ナオ、マサト、コウキの三人は、その一時間の間には一人になっていないことが、複数の人からの話で証明されている。
彼らはとりあえずは、“容疑者”から外れたといっていい。

問題は、シュンだった。
話が全く不明瞭であるし、7時から8時の間のほとんどを一緒に過ごしたと言っているユカリも、その間の行動を名言せずにいる。
本当にマサトの言うところの『察してほしいようなこと』をしていたのなら、それも仕方がないだろう。
憚らずに口にするようなことでもないし、二人がそういう関係だという噂は表向きにはどこにもないのだから、隠したいとしても納得はできる。
いくら本来接点がなく不自然な間柄の二人だとはいえ、年頃の男女なのだから、絶対にそういうことがないと言い切れるものでもない。

しかし、だからこそ、開き直ったようなシュンの態度が、逆に不審に感じられた。
『そういうこと』をしていたと言えば追求を免れる、そう言っておけばそれ以上突っ込まれる心配はない、そんなふうに思っているように感じられる。




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