ONLOOKER Ⅳ



「でも」

ヨリコが、小さく声を上げた。

「どうしてこんなことするのかな……?」
「……さぁ。それは、本人に聞くのが手っ取り早いんじゃないですか」

状況を見透かしたようなマサトの物言いに、全員がびくりを肩を強張らせる。
それに気付いて、マサトがその顔を見回した。

「あぁ、すいません。俺にも、犯人がわかってるわけじゃないです」
「お前が犯人じゃない限りな?」
「それは、ナオとユカリ先輩以外の全員に言えることなので。今はやめときましょうよ」

ここへきてマサトとシュンには、心なしか余裕が出てきている気さえする。
それは殺人の謎が解明されたからなのか、自分が出入り口を封鎖した犯人だからなのか、もしくはそうではないからなのか、全くわからない。



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