神様に私の全部を奪われた。【番外編】
「紫音さん、大好きです…」
「………」
なんか、もう…不安だったくせに…今は好きでたまらない
背中に手をまわし、私もすがりつくように紫音さんに触れるとクスリと笑う声がする
「わかってる…それより、早く離れないと…昨日みたいに寝かしてあげれない」
………あっ
カァと顔が赤くなり、恥ずかしいけれど私は紫音さんを見上げる
「い……いい、です…よ」
「…え?」
「私も…そんな気分って言うか…その…」
「あ…そ、そうか…いや、だが…いま…私はまだやることが…」
「えっ、い、今じゃないですよっ!それはさすがに…」
って、恥ずかしい!
更に顔が赤くなってしまい、どうすればいいか悩んでいると―…
「あの……お取り込み中に、大変申し訳ありませんが…門を閉めてもよろしいでしょうか?」
「………へ?」
「………」
私達の横で、気まずそうに苦笑いを浮かべる門番の方
あっ、し、しまった…
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