Discoloration

正直、一杯イッパイなあたしは、
何とか視界の殆どを占める須黒くんとやらの顔から目を背け、




「い、今、どこに向かってて

 何で降ろしてくれないかを

 詳しくかつ簡潔に答えて。」




普通の子でもしたことない、

お姫様だっこという経験に

震える声を必死で抑えた。

  










< 3 / 12 >

この作品をシェア

pagetop