Steady
同窓会は約1ヶ月後、

会場は地元の

小さなレストラン。


どうやらそこを

貸し切ってやるようだ。


封筒には

この便せんのほかに

1枚の葉書が同封されていた。


出欠確認のためのもの。


私はそれらをしばらく見つめた。


「彩加。何の手紙だった?」


ほのかにトンカツを揚げる

香ばしい匂いを漂わせながら

母親が訊く。


また、揚げ物か……。


共働きだから仕方ないのだけれど、

さすがに何日も

揚げ物が続くと胃にこたえる。


「同窓会。小学校だって」


私が簡潔にそう言うと、

今度は母親はこちらを向いて

優しく微笑んだ。



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