御曹司なんてお断りっ◆
「だって…昴さんからも電話があったから…
もしかしたら志保はナントカ課長とデートかもって言っといた。
志保は六時に仕事終わるはずって、伝えたよ。
六時に今日は終わるだろ?」
「えぇー?!
ちょっと…なんで?」
建志は、立ち上がりながら
にやりと笑う。
「今夜はどっちに行くのか、おにーちゃん的に楽しみ。」
つられて立ち上がる。
そのまま、会社の入り口までゆっくりと進む。
建志の楽しそうな足取りに比べて、
私の足取りは重い。
「建志、楽しんでる?」
「まーね。俺も志保を迎えに来て引っ掻き回したいけど、
今から仕事だから…残念。」
「そう?『月曜日のミィナちゃん』はいいの?」
建志は、振り返って
やさしい笑みを浮かべた。
「くす。大丈夫。
ごめんね。電話とってくれたんだ?」
「まぁね。
適当に女性と付き合うの辞めれば?
私、妹がいるなんて知らなかったわ」
志保は呆れたように
ため息を吐いた。