花恋-はなこい-
「真由は、

 俺と付き合ってるんだ。

 今度、手ぇ出したら

 ただじゃおかねーぞ」


圭輔はその男子に向かって

吐き捨てた。


この一件以来、

真由の心にあった

不安な気持ちはすっかりと晴れ、

それと同時に真由と圭輔は

学校公認のカップルに

なったのだ。



―――テレカクシ―――


中学時代と

接し方が変わらないのは、

単なる圭輔の照れ隠しなのだ。


それを理解している真由は、

そんな圭輔の横を

安心して歩いている。


< 11 / 306 >

この作品をシェア

pagetop