パラサイト ラブ
「―――んじゃ、おれもシャワー浴びてくる。暇だったらテレビ勝手に点けて見ていいから」
そう言って太一さんはお風呂場に消え、私は安堵のため息をついた。
明日からのこととか考えなくてはならないことは山ほどあるのに、太一さんと居るとそんな暇がない。
だからぼんやりと物思いにふける時間を与えられて、少しほっとしたのだ。
「………龍、ちゃん」
考えないようにしてたはずなのに、口を開くと私の喉が勝手にそう発音した。
そして一度口にしてしまうと、私の胸が、脳が、からだ全部が、龍ちゃんを恋しがる気持ちで溢れる。
龍ちゃん、何してる…?
夕飯、もう食べた…?
私は、元気だから……
心配しないで。
テレパシーが飛ぶわけでもないのに、私は窓の方向を向いて龍ちゃんに呼びかける。
不意に涙が出そうになって上を向いたけど手遅れで、体育座りをする自分の膝に顔をこすりつけて、次々こぼれる涙を拭った。