パラサイト ラブ
いつの間にかシャワーを浴び終えた太一さんが部屋に入ってきていて、私の背中をずっと、無言でさすっていた。
「……ごめんなさい」
しばらく泣いて落ち着いた頃、私は太一さんに謝った。
彼は首を横に振り、私にこう尋ねた。
「あのさ、朝乃……お前本当に明日ここを出て行くのか?」
「……はい。太一さんにはこれ以上お世話になれません」
「……そうか」
それきり黙ってしまった太一さん。彼の髪からシャンプーの香りが漂ってくる。
警察官の制服といい、シャンプーの香りといい、この人には清潔感のあるものが似合うなぁ、と呑気なことを思った。
「……寝るか?」
しばらくすると彼にそう聞かれたので、私は静かに頷いた。