パラサイト ラブ
太一さんは私の両手を頭上に上げさせ、今度は片手でそれを固定した。
そして空いてる方の手を私のスウェットの中に滑らせると、そっとお腹のあたりを撫でる。
ゆっくりウエストをなぞる太一さんはしばらく無言だったけれど、何の反応も示さず黙っている私に痺れを切らすと、手の動きを止め口を開いた。
「……怖くないのか?」
「………はい」
「なんでだよ、今から俺はお前を犯そうとしてるんだぞ?」
私は首を横に振って、こう断言した。
「太一さんは、しません」
何故こんなことをするのか、理由は解らないけれど……
太一さんが本気で私を襲うつもりじゃないことだけは、確かだと思った。
だって、そうしたいならもっと前にできたはずだ。
私が泣いているときに背中をさすったりする必要もない。