午前0時、夜空の下で
「ノ、ノーラ! ね、私さっき、カルヴァローネ伯爵って人に会ったんだけどっ……!!」

心の言葉に、明るく活発なノーラはにんまりと笑う。

「ふふふー。やっぱアンタも分かったわよね?そうなのよ、カルヴァローネ伯爵ってばあのミスティアに本気で惚れちゃったのよ! ……ミスティアはまったく気づいてないけど」

カラリと窓を開け、ノーラは青空を見上げる。

「でもさぁ、カルヴァローネ伯爵も、どういうつもりなのかしらね。さっさと想いを伝えればいいものを、この店に通い続けるだけ。ミスティアは人気があるから、他にも何人もの客を抱えてるのに。……所詮、身分が違うってことかしら」
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