午前0時、夜空の下で
「ノーラ? 今の話……結婚を断れないって、何なの?」

その問い掛けに、ノーラは眉根を寄せる。

「ココ……アンタ本当に何も知らないのね……。あぁ、ごめん。責めてるわけじゃないの。詮索するつもりはないけど、この店で最低限の常識は知ってなさい。結婚の話みたいに、知らなかったじゃ済まされないこともあるから。……で、さっきの話よね? そのままの意味よ。基本的に、男から結婚を申し込まれたら、身分の違いとか特別な理由がない限り、女は断れない。母親が反対して破談になる場合もあるけどね」

「要するに、私たちにはまったく決定権がないってこと? ……でも、何で母親?」

この場合、父親では?という心の疑問に、苦笑したノーラが口を開く。
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