午前0時、夜空の下で
この世界に来て間もない頃、クロスリードは確かにそう言っていたはずだ。

「……まぁ、そうね。でも、アタシらは普通に使うわよ? 人間のコトバ。貴族とか王族とか、魔族の血にやたら誇りをもってるお偉いさんたちは使わないみたいだけどねぇ。アイツらにとって人間は、矮小な存在でしかないし。アタシらにとっちゃ、人間も魔族も似たようなモンだから、特に気にしないんだけど」

「似たようなモンなの?」

「そりゃあ、魔族に比べれば人間なんて、力は弱いしすぐ死ぬし、違うと言えば違うんだろうけど。だから何?って思うのよ。それに、天族は人間を見下したりしないのに、魔族は見下すっておかしくない?」

「テンゾク……?」
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