午前0時、夜空の下で
信じられない思いで、キシナは呆然と呟いた。

「あぁそうだ。お前以上の適任はいない。……あれはカザリナを含め、他の魔族からも命を狙われている」

妃月の言葉に、キシナはグッと口唇を噛み締めた。

嫌な予感がする。

「……キシナ、心に会ってこい。あれを守れ。――これは命令だ」

拒否を許さない、その言葉に。

キシナは微かに身を震わせるも、静かに頭を下げたのだった。



「最近の魔王陛下は、機嫌がよろしいようですね」

突然のカルヴァローネ伯爵の台詞に、心は固まった。

「めっさえぇ天気やしね。洗濯日和でホント助かるわぁ」

それはそれは呑気に、ミスティアがお茶をすする。

「……? どういうこと?」


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