午前0時、夜空の下で
思わず眉根を寄せた心に、ミスティアが首を傾げた。

「ココ、知らんと?陛下の機嫌はこの世界の気候に影響するんやで。特に黎国は陛下がいらっしゃるから、その機嫌如何でかなり天気が左右されるんよ」

「そう、なんだ……」

ヒクリと、心の表情が強張る。

確かにここ数日、空はからりと晴れ渡っていた。

……ソレはすなわち、心がいないにもかかわらず、妃月は上機嫌だということで。

愛されているかと思えば突き放されたかのような現実に、ズキンと胸が痛む。



もしかしたら、陛下は自分のことなど忘れてしまったのかもしれない。

きっと彼の隣には、カザリナがいる。
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