午前0時、夜空の下で
「アタシも、旦那様も、アシャンたちも、みんなアンタの味方やけん。言いたくないことは聞かんし、帰りたいなら何でもしちゃん。じゃけぇ、一人で抱えこまんでな?ココはもう、黎明館の仲間やんか。ずっとここに居てもいいんやで?」

口元に笑みを浮かべ、ミスティアは赤茶色に染められた髪を優しく梳いた。

「資金が必要なら、いくらでも用意しますよ」

サラリと布を持ち上げて入ってきたのは、カルヴァローネ伯爵。

その手には水を張った桶と、手ぬぐいが握られている。

「貴方が落ち込んでいると、ミスティアも元気がないんですよ。だからこそ、僕にも協力させてください」

冷たい水に浸した手ぬぐいを絞りながら、甘く囁く。
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