午前0時、夜空の下で


「……!!」

気づいたときには、心もミスティアも地面に倒れ込んでいた。

「逃げてください。……夜族です」

心たちを突き飛ばした男は、ミスティアにそう囁く。

街の中は騒然とし、逃げる者や泣き叫ぶ者、座り込んで震えている者などで溢れ返っている。

先程まで心たちが立っていた場所には、何人もの魔族が、呻き声を上げながら倒れていた。

――コレ、ハ……ナニ?

呆然と立ちすくむ心の腕を、ミスティアが強く引いた。

「ココ、逃げるよ! このままじゃ殺されるっ!!」

「ま、待って。ヤゾクって―……」
< 148 / 547 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop