午前0時、夜空の下で
「……!!」
気づいたときには、心もミスティアも地面に倒れ込んでいた。
「逃げてください。……夜族です」
心たちを突き飛ばした男は、ミスティアにそう囁く。
街の中は騒然とし、逃げる者や泣き叫ぶ者、座り込んで震えている者などで溢れ返っている。
先程まで心たちが立っていた場所には、何人もの魔族が、呻き声を上げながら倒れていた。
――コレ、ハ……ナニ?
呆然と立ちすくむ心の腕を、ミスティアが強く引いた。
「ココ、逃げるよ! このままじゃ殺されるっ!!」
「ま、待って。ヤゾクって―……」