午前0時、夜空の下で
水色の瞳を真直ぐに見つめて、言葉を続ける。

「この世界の貴族は、私たちのような仕事に就く者と結婚することを、蔑視していると伺いました。ミスティアと結婚できないから、彼女を尊重するために、想いを隠していたんじゃないですか?」

これは、この世界のことをノーラに教えてもらって以来、ずっと考えていたことだった。

ノーラも言っていたが、カルヴァローネ伯爵とミスティアでは、身分に差がありすぎる。

たとえ想いが通じ合っても、結ばれることは決してない。

だったらいっそ、黙っていようと決めたのではないか。

しかし、そんな心の言葉に、カルヴァローネ伯爵は自嘲気味に笑った。

「ココ、あなたは僕を買い被りすぎです」

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