午前0時、夜空の下で
心もそれを手伝いながらそっとノーラを窺うと、彼女はぼんやりと考え込んでいるようだった。

陶器に茶葉を入れて蒸らすと、紅く染まり始める。

ふんわりと上がった湯気にしばし目を細め、何処からかお茶菓子を持ち出したノーラとともに一息つく。

器に注いだ温かいお茶を啜りながら、心は語られるノーラの話に耳を傾けた。

「ココはミスティアの身分を気にしているのよね?」

「うん。あと、結婚したら女の人に権力が移るって話。王子さまにも当てはまるの?」

心の問い掛けに、ノーラは楽しそうに笑った。
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