午前0時、夜空の下で
「レインが皇子って、なんやねん」

何か言わなければ、とは思うものの、焦れば焦るほど頭が真っ白になった。

「なぁ。聞いてるやんか。なんの話なん」

だんだんと、眉間にしわが寄っていくミスティア。

いつまでもこんな状態を続けるわけにはいかない、と思った心が、意を決して口を開く。

「……直接、カルヴァローネ伯爵に聞いて。私たちは何も言えないから」

心の言葉に、固まっていたノーラも慌てて頷いた。

「そうね。こういうことって、他人から聞くよりも、やっぱり本人の言葉で聞くのが一番よ」

カルヴァローネ伯爵が、次にいつ黎明館に来るのかはわからない。

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