午前0時、夜空の下で
閉じそうになる目を必死に開いてキシナを見上げると、厳しい表情で窓際を睨んでいる。

「キシナ?」

初めて会った日から、心とキシナが話すことはほとんどなく、ましてや深夜に無理矢理起こすことなど有り得なかった。

だからこそ、今がどれだけ異常なのかに気づかされる。

「――誰だ」

キシナの発したあまりにも冷たい声に、心の身体が怯えたように跳ねた。

一気に眠気が吹き飛ぶ。

街は今日も賑わっているのか、微かな喧騒が漏れ聞こえた。

「そのまま隠れているようなら、切り捨てる」

心の体に緊張が走る。

その途端、月明かりに照らされた部屋の中にスッと影が現れた。

「あ、の……」

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