午前0時、夜空の下で
城塞には黎稀王が魔族たちと激しく争った跡が今でも生々しく残されており、心は妙に気持ちが波立っていた。
城塞に目を向けながらも出国手続きを終えた心は、未練がましく城塞を見つめながらも船に乗り込んだのである。
「おい、体調が優れないなら、中でおとなしく寝てろ」
甲板に、キシナが姿を現す。
本来、守護人はあまり人前に出ないが、最近キシナはやけに心を気に掛けていた。
今も心の顔色を見て、不愉快そうに顔をしかめる。
夜風にあたっていた心も、キシナの言葉には素直に頷いた。
やがてゆっくりと、船が揺れる。
「ココ、起きとると? 着いたで」
ミスティアの声に、のそのそと起き上がった。
「体中痛い……」
船の中にやわらかい布団などなく、板張りの上の薄い敷布はほとんど意味を成さない。
ぎしぎしと軋む体に鞭を打ち、怠惰な動作で甲板へと向かった。
城塞に目を向けながらも出国手続きを終えた心は、未練がましく城塞を見つめながらも船に乗り込んだのである。
「おい、体調が優れないなら、中でおとなしく寝てろ」
甲板に、キシナが姿を現す。
本来、守護人はあまり人前に出ないが、最近キシナはやけに心を気に掛けていた。
今も心の顔色を見て、不愉快そうに顔をしかめる。
夜風にあたっていた心も、キシナの言葉には素直に頷いた。
やがてゆっくりと、船が揺れる。
「ココ、起きとると? 着いたで」
ミスティアの声に、のそのそと起き上がった。
「体中痛い……」
船の中にやわらかい布団などなく、板張りの上の薄い敷布はほとんど意味を成さない。
ぎしぎしと軋む体に鞭を打ち、怠惰な動作で甲板へと向かった。