午前0時、夜空の下で
外に出た途端、まばゆい朝日が心の瞳を貫く。

思わず、手をかざした。

「ココ!」

ノーラに呼ばれ、恐る恐る船から降りた。

船が波に揺れ、足元はひどく不安定だ。

キシナの手を借りて、揺れ動く渡り板を恐る恐る歩き、ようやく陸地へと降り立つ。

顔を上げた瞬間、その目に映るのは大きな建物。

黎国では見られなかったそれに、心は目を見開く。

「あそこが国査所よ。黎は陛下の魔力に守られてるから、出国も入国も関所で手続きをするだけなんだけど、他国では国査所で検問を受けないと、出入りできないの」

歩き出すノーラに続き、ミスティアと心もついていった。

キシナはというと、すでにほかの守護人と同じように姿を消している。


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