午前0時、夜空の下で
それでもキシナに嫌われていると認めざるを得ないのは、その瞳ゆえだ。

見下ろす、誰よりも冷徹な視線。

ミスティアたちにはほとんど視線を向けないのに、心にはその冷めた視線を向けて監視する。

身に覚えがない悪意は辛いものの、どうすることもできなかった。



国査所の中に入ると、銀行のようにいくつかの窓口があった。

それぞれに、多くの魔族が列を成している。

「早朝やのに、魔族が多いなぁ。さすが琅やね」

ミスティアが感心するように口を開いた。

この光景が当然のものなのだろうと思っていた心は、首を傾げてノーラに目を遣る。

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