午前0時、夜空の下で
「でも……急な帰国の理由とか、ココのこととか、いろいろ話さんとあかんことが……」

珍しく殊勝なミスティアを、ノーラは鼻で笑い飛ばした。

「こういうことは、手短なものからどんどん解決しちゃった方がいいのよ。ココの探索は焦ったってどうしようもないんだから、ミスティアたちは後先なんて考えずに、さっさとくっついてちょうだい」

ノーラがきっぱりと言い切ると同時に、迎えの者が大きな扉の前で立ち止まる。

魔力の明かりに照らされたそれは、華美な装飾が所狭しと施されており、よくよく周りを見渡せば、城全体に見事な装飾が為されていた。

「レイン皇子、お連れ致しました」

迎えの者がそう言うと、中からゆっくり扉が開き、おそらく女官であろう女性が「お入りください」と中へ促す。

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