午前0時、夜空の下で
事もなげにそう言われ、心も戸惑いがちに頷いた。

「じゃあ、これからも内緒にしてた方がいいんだよね?」

「あぁ。……そろそろ行け。誰かに見られると面倒だ」

眉をひそめそう言ったキシナにもう一度頷き、心はリーダーの元へと足を早めた。

――薄明の中、物思いに耽る男の姿。

それがリーダーだと気づき、近寄ることを躊躇ってしまう。

たとえその身に纏っている物が着古された衣服だとしても、彼の生気漲る猛々しさは損なわれない。

彫りの深い顔立ちが、より一層彼の男らしい気性を強めていた。

妃月のように、思わず声を失ってしまうほどの妖艶さを含む美貌ではないものの、鍛え上げられた身体からはどこか甘い色気が感じられる。
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