午前0時、夜空の下で
地下で見たはずの美貌は、光の下ではより一層秀逸さを増し、声はさらに色気を含んで耳朶を打った。
腰に届くほどに長い髪は、カラスの濡れ羽のように艶やかで、高貴な血統を証明している。
その身に纏っているのは、まるで軍服のような形をした漆黒の衣裳だ。
「陛下、そろそろお聞きしてもよろしいですか?……なぜ、ココロ様を連れてお戻りになったのか。それに、」
心の後ろから部屋に入って来たクロスリードが厳しい表情で口を開くと、アルジェンがそれを止めた。
「落ち着け、クロス。真っ先に聞くべきはそんなことじゃないだろう?……陛下、一体何があったんですか。あなた程の魔力を持った方が人間風情に捕われるなど、前代未聞ですよ」
二人の様子に男は口角を上げ、軽く手を振る。
「そのことは後で話す。とりあえず、二人とも外せ」
男の言葉に二人はしばし逡巡したものの、直ちに一礼し退室した。
腰に届くほどに長い髪は、カラスの濡れ羽のように艶やかで、高貴な血統を証明している。
その身に纏っているのは、まるで軍服のような形をした漆黒の衣裳だ。
「陛下、そろそろお聞きしてもよろしいですか?……なぜ、ココロ様を連れてお戻りになったのか。それに、」
心の後ろから部屋に入って来たクロスリードが厳しい表情で口を開くと、アルジェンがそれを止めた。
「落ち着け、クロス。真っ先に聞くべきはそんなことじゃないだろう?……陛下、一体何があったんですか。あなた程の魔力を持った方が人間風情に捕われるなど、前代未聞ですよ」
二人の様子に男は口角を上げ、軽く手を振る。
「そのことは後で話す。とりあえず、二人とも外せ」
男の言葉に二人はしばし逡巡したものの、直ちに一礼し退室した。