午前0時、夜空の下で
青灰色の瞳に見つめられ、ほんのりとジュリアの頬が色づいた。

「えと、じゃあ……反乱が終わったら帰る……ね?」

ジュリアの言葉に灰狼は微かに眉根を寄せたものの、仕方ないかと言いたげに頷く。

「無茶はするな。それから、陛下のことだが――…」

続く言葉に、ジュリアはそっと瞑目した。

生い茂る木々たちは冷たい風に晒され、ただただ哀しい音を立てていた。



――当日は、曇天だった。

月は雲に飲み込まれ、星はとっぷり隠れてしまっている。

ここのところ曇りがちではあったが、今日の空はいつもよりさらに分厚い雲がひしめき合っていた。

「最近、機嫌悪いんだ……」

心はぼんやりと空を見上げ、ポツリと零した。
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