午前0時、夜空の下で
もしかしたら心だって、反乱で命を落とすかもしれない。

それでもこの世界のありのままの姿を見てみたいと思う。

魔族として生きるために、反乱を起こすウィーザーたちの行く末を。

妃月の創り出す、この世界を。



わかった、という小さな声とともにミルフィーユの気配が遠ざかり、心はそっと目を閉じた。

「……いいのか?」

囁くように、キシナが問い掛けてくる。

「うん。でもごめんね、キシナ。私の守護人じゃなかったら、ウィーザーの反乱に巻き込まれることなんてなかったのに。……離れてもいいよ」

――守護人、辞めてもいいんだよ。

そう呟いた心の不安を、キシナは一蹴した。

「お前に従うと決めた時点で、覚悟はできている。馬鹿なことを考える暇があるなら、やりたいようにやってみろ」
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