午前0時、夜空の下で
男はひとしきり笑うと、やっと思い出したかのように心を見た。

「……笑いすぎです」

不満げな心の声に、男は笑いを収めたが、その瞳にはうっすらと涙が滲んでいた。

「お前みたいな女は初めてだからな。しかし久々に笑った」

男はくっくっと喉の奥で再び笑うと、婉然と微笑む。

「慣れてないなら、すべて脱げばいい。靴も、ドレスも」

男の言葉に心は目を見開き、次いで真っ赤に頬を染め上げた。

元の世界ならセクハラで訴えるところである。

「無理です!!」

「何故?」

男は理解できない、とでもいうように眉根を寄せる。

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