午前0時、夜空の下で
物憂い表情で心たちに視線を向けた彼――否、レイン皇子は、少しだけ目を見張った。

秀麗な口唇が、ココを見て声もなく動かされる。

自分と面識があることを、ウィーザーに知られて良いものかと、迷った末にレインがとった行動だったが、心は真っ直ぐレインを見つめ、口を開いた。

「お久しぶりです」

その一言に、レインは小さく息を呑み、リーダーは感情の見えない視線を心へと向ける。

副リーダーは信じられないとでも言いたげに瞠目し、次の瞬間にはきつく眉をひそめた。

「なんでレイン皇子と面識があるの。……まさか、裏切ってたってこと?」

「っ、ちが、」

「なら何でこんなとこにいるんだよ!!」

噛みつかんばかりの勢いに、心は身を竦ませる。
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