午前0時、夜空の下で
瞳を伏せて小さくレインは頭を下げたが、しかし、と口を開く。

「だからといって、あなた方の罪を軽くすることはできません。特に今回の反乱の被害は甚大です。……皇帝代理として、僕があなた方に処罰を言い渡します」

そこでレインは一旦口をつぐみ、真っ直ぐリーダーの瞳を見据えた。

「此度の一連のウィーザーによる反乱は、罪なき国民に甚大なる被害をもたらし――」

用紙を手にしたレイン皇子は、ウィーザーの罪状を読み上げてゆく。

「これは、琅国刑法第七七条内乱罪に適用し……」

淡々と読み上げていく声が、心を恐怖に突き落とす。

奴隷解放のために立ち上がったウィーザーは、裁きを下す国家にとってはただの反逆者集団なのだ。

感情を消し去った瞳が、リーダーたちを見据える。

「――よって、ウィーザーの首謀者一〇四五、並びに一〇九七を死刑に処す」

水を打ったように静まり返る中で、レインの声は一際大きく響いた。

心は思わず口唇を震わせるが、この結果を予想していたリーダーや副リーダーは、毅然とした表情を変えなかった。

「そんな、そんな……」

心にとって“死刑”という現実はあまりに重く、惑わずにはいられない。



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