午前0時、夜空の下で
質素な服に身を包んでいてもなお、ジュリアには洗練された動作や優れた知性が見受けられたからだ。

「過去の話よ。今はノースヴァン家を出ているもの。それより、今はヴェルディ様でしょう」

驚愕の視線を受け止めたジュリアだったが、もう関係のないことだからと一蹴する。

さらりと話題をすり替えられた感は否めなかったが、確かにその通りだと心は意識を切り替えた。

心へと目を向けたジュリアは一瞬だけ迷うように視線をさ迷わせ、困ったように眉をひそめたが、やがて真っ直ぐ心を見据える。

「落ち着いて、聞いてね?」

「うん?」

心は首を傾げ、ジュリアに続きを促す。

そんな心を、ジェイは考え込むように瞳を細め眺めていた。
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