午前0時、夜空の下で
しばらく静かな時間が流れ、やがて心がゆっくり顔を上げる。
「……願いすらも拒んだ姫はどうなるの? どうしても嫁ぎたくない、と」
ぽつりと落とされた問いに、ジュリアも心へと視線を移す。
「国によって対応は違うわ。魔王陛下には側室なんて本来必要ないから、黎は特に何もしない。来たくないなら来ないでも別に構わないのよ。でもそれぞれの大国にとっては、陛下に近づく機会を失ってしまったようなものよね。だから姫をそのまま自国の城に住まわせる国もあれば、辺境の城に幽閉する国もあるらしいわ。それにここでは男女が婚姻した場合、女性に権力が移るでしょう? もちろん国王の方が権力はあるけれど、正妃の発言力は大きいの。選ばれし姫が必ずしも正妃の子とは限らないから、正妃との関係にもよるわね」
ジュリアの話に心は無言で耳を傾ける。
「……願いすらも拒んだ姫はどうなるの? どうしても嫁ぎたくない、と」
ぽつりと落とされた問いに、ジュリアも心へと視線を移す。
「国によって対応は違うわ。魔王陛下には側室なんて本来必要ないから、黎は特に何もしない。来たくないなら来ないでも別に構わないのよ。でもそれぞれの大国にとっては、陛下に近づく機会を失ってしまったようなものよね。だから姫をそのまま自国の城に住まわせる国もあれば、辺境の城に幽閉する国もあるらしいわ。それにここでは男女が婚姻した場合、女性に権力が移るでしょう? もちろん国王の方が権力はあるけれど、正妃の発言力は大きいの。選ばれし姫が必ずしも正妃の子とは限らないから、正妃との関係にもよるわね」
ジュリアの話に心は無言で耳を傾ける。