午前0時、夜空の下で
「なんと愚かなことを。一人の女性の命と、亡くなった兵士や国民たちの命を天秤にかけろと言うのですか。……ベル、今ならまだ間に合います。どこでウィーザーたちと出会ったのかは知りませんが、彼らのことは忘れ、ミスティアも解放してください。僕はベルを黎に嫁がせるつもりはありませんよ。このまま琅で、貴方を愛してくれる方に嫁げばいいでしょう?」
「嫌です、アンバーがいいんです。アンバーでなくては駄目なんです! 彼がこの世から消えてしまうなら、私は一生幸せになんてなれない!!」
「ベル……ヴェルディ!」
兄妹の諍いに割り込むように声を上げたのは、リーダーだった。
彼の声に、ヴェルディはハッとしたように顔を向ける。
「子ども、欲しいんだろ? なら、お前は――」
「っやめて! 私が欲しいのはアンバーの子どもなの!! お願いだから、私と他人の幸せを望むような言葉を言わないで……っ!」
「嫌です、アンバーがいいんです。アンバーでなくては駄目なんです! 彼がこの世から消えてしまうなら、私は一生幸せになんてなれない!!」
「ベル……ヴェルディ!」
兄妹の諍いに割り込むように声を上げたのは、リーダーだった。
彼の声に、ヴェルディはハッとしたように顔を向ける。
「子ども、欲しいんだろ? なら、お前は――」
「っやめて! 私が欲しいのはアンバーの子どもなの!! お願いだから、私と他人の幸せを望むような言葉を言わないで……っ!」