午前0時、夜空の下で
ミスティアはじっと心を見つめた。

「アンタの話を信じるなら、陛下はわざわざ人間を魔界に連れ帰ったってことになる。ちっぽけな人間を。何がそうさせたんやろうね? 特に今の陛下は、あまり女性に興味を示される方やないって話やし。寵姫と名高いカザリナ様だって、最初に城に上がったんは、宰相がそう働きかけたからや。陛下が目をつけたわけやない。そんな陛下が、自ら動くなんて……」

ミスティアが思考に耽る傍らで、心はそっと目を閉じた。

疲れているのか、身体が熱を宿したかのように熱く感じる。

「……ココ? どした? きつそうやな」

ミスティアの声に目を閉じたまま、小さく頷く。

立ち上がる気配がしたかと思うと、どうした、と別の声が耳に届いた。

キシナだ。

額に冷たい手が宛がわれる。
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