午前0時、夜空の下で
「とにかく、今後は別行動をとった方が賢明だろう。
クウェン殿はジェイを伴い、国事館に戻っていただきたい。琅は此度の件に一切関与していないと主張するためにも。
……恐らく陛下であれば、琅に責任を問うことはなさらないだろう。
誰が訪ねてきても陛下の命がなければ、知らぬ存ぜぬで交わせるはずだ」

ジェイと頷き合って話を纏めたキシナに、クウェンは緩く首を振る。

「……ですが、彼女は身代わりだろうと今は琅の皇女です。
事は国政に関わってくるというのに、すべてを押し付けるわけにはいきません」

「琅に問題がないとは言わない。
ただ、陛下がそこまで事を荒立てるとは思えないのだ。
……心様が関わっているからこそ、陛下は琅に目を向けはしないだろう」
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