午前0時、夜空の下で
力の弱い天族であろうと、その身一つで魔王を死に至らしめることができるのだ。

天王は、魔王を殺すことは叶わなくとも、天族の血を王家に入れることによって、次期魔王の弱体化を図ろうとした。

そして当然ながら、魔族は天族の要求を突っ撥ねた。

彼らにとって魔王を殺す恐れのある妃を受け入れることなど、できるはずがない。

平行線を辿りつつあった言い争いを、一笑にふしたのは他でもない、魔王自身だった。

「面白い」

そう笑って、魔王は天族の娘を娶ったのだ。

それが、初代魔王黎稀と初代王妃十六夜姫の始まりである――。






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