午前0時、夜空の下で
――彼女は、何を。
微動だにしない心にカルマが再び口を開いたところで、閉ざされた布の向こうから声がかけられた。
キシナである。
心のためにも帰心の知れた者が傍にいた方がよいと判断し、無礼を承知でカルマ自ら入室を促した。
「……夜族、か?」
垂らされた布を持ち上げたキシナは心の様子を窺ったが、彼女は固まったまま動かない。
一体何が起きたのかと、眉をひそめてカルマに目を向ける。
「私は夜族が長姫、カルマと申します。心様の中に、我らが真の主である十六夜姫の魂を見出し、再びお仕えするため参上しました。
……心様、我らは夜族の祖であるレイザ様のご遺言に従い、貴女様にお仕えする所存でございます」
カルマの言葉にキシナは息を呑んだが、心は目を細めてカルマを睨んだ。
「……黎明館で働いていたとき、あなたたちに襲撃されたことがあります。
そんな者たちの言葉を、そう易々と信用できるわけがありません」
心の言葉にカルマは意表を突かれたような表情を浮かべ、キシナも身体を強張らせた。
微動だにしない心にカルマが再び口を開いたところで、閉ざされた布の向こうから声がかけられた。
キシナである。
心のためにも帰心の知れた者が傍にいた方がよいと判断し、無礼を承知でカルマ自ら入室を促した。
「……夜族、か?」
垂らされた布を持ち上げたキシナは心の様子を窺ったが、彼女は固まったまま動かない。
一体何が起きたのかと、眉をひそめてカルマに目を向ける。
「私は夜族が長姫、カルマと申します。心様の中に、我らが真の主である十六夜姫の魂を見出し、再びお仕えするため参上しました。
……心様、我らは夜族の祖であるレイザ様のご遺言に従い、貴女様にお仕えする所存でございます」
カルマの言葉にキシナは息を呑んだが、心は目を細めてカルマを睨んだ。
「……黎明館で働いていたとき、あなたたちに襲撃されたことがあります。
そんな者たちの言葉を、そう易々と信用できるわけがありません」
心の言葉にカルマは意表を突かれたような表情を浮かべ、キシナも身体を強張らせた。