午前0時、夜空の下で
「彼女は人を従えることに不慣れです。謝罪だけで十分でしょう」

取り成すようにキシナが話すと、カルマはようやく顔を上げた。

心も不満な思いを隠して頷く。

ミスティアや被害にあった者たちにも謝罪してほしかったが、このまま子どものように不満を引き摺っていては先に進めないだろう。

「じゃあ、あなたたち夜族の言葉を信用するとして。
……私が十六夜姫の魂を受け継ぐ者って、どういうことですか」

心の言葉に、カルマはひたりと彼女を見据えた。

「率直に申し上げます。あなたは、純粋な人間ではありません」

彼女の言葉に、心は思わず頭を押さえた。

今日は何度少女の言葉に度肝を抜かれることになるのやらと、溜息をつく。
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