午前0時、夜空の下で
心たちが生まれる随分前に祖母は亡くなっていたため、祖母がどんな女性だったのかはわからない。
わかるのは、祖父は今でも祖母のことを想っているということである。
お前たちの祖母はとても美しい人で、自分にとっては高嶺の花だったのだと、祖父はよく心たちに語っていたのだ。
祖父母のロマンチックな恋物語は、心にとって永遠の憧れである。
「深雪様は、人間界での日々を幸せそうにお過ごしになったと伺っております。
……天族にとって、天界を離れることはとても不名誉なことなのです。
天王の命令があったからこそ、深雪様と白露様は“天遣い”と呼ばれたそうですが、本来天界を離れたものは“堕天”と呼ばれます」
カルマの言葉にキシナが小さく息を呑むが、心は気づかず先を促した。
わかるのは、祖父は今でも祖母のことを想っているということである。
お前たちの祖母はとても美しい人で、自分にとっては高嶺の花だったのだと、祖父はよく心たちに語っていたのだ。
祖父母のロマンチックな恋物語は、心にとって永遠の憧れである。
「深雪様は、人間界での日々を幸せそうにお過ごしになったと伺っております。
……天族にとって、天界を離れることはとても不名誉なことなのです。
天王の命令があったからこそ、深雪様と白露様は“天遣い”と呼ばれたそうですが、本来天界を離れたものは“堕天”と呼ばれます」
カルマの言葉にキシナが小さく息を呑むが、心は気づかず先を促した。