午前0時、夜空の下で
「ココロ様。装飾品はつけず、こちらをおつけください。陛下より預かって参りました」
そう言って、物思いに耽っていた心の方へと歩み寄ってきたのはクロスリードだ。
その手にあるのは……漆黒のリボン。
クロスリードからリボンを受け取ったシリアは、装飾品をすべて外し、代わりにリボンを首や手首に結んでいく。
複雑に結い上げていた髪も下ろしてしまい、リボンでシンプルに結い上げた。
「……妃月さまは、パーティーに出るんですか?」
隣に立つクロスリードを見上げると、彼は苦笑して首を振った。
「おそらく出ませんよ。カザリナ様も陛下のご気性はよくご存じなので、夜会にはそれほど長い時間、いらっしゃらないと思います。ココロ様も、お疲れになったらすぐに退出して構いませんので」
コクリと、小さく頷いて。
護衛も兼ねたアルジェンにエスコートしてもらいながら、ザワザワと会話の波がさざめくそのなかへ、足を進めた。
そう言って、物思いに耽っていた心の方へと歩み寄ってきたのはクロスリードだ。
その手にあるのは……漆黒のリボン。
クロスリードからリボンを受け取ったシリアは、装飾品をすべて外し、代わりにリボンを首や手首に結んでいく。
複雑に結い上げていた髪も下ろしてしまい、リボンでシンプルに結い上げた。
「……妃月さまは、パーティーに出るんですか?」
隣に立つクロスリードを見上げると、彼は苦笑して首を振った。
「おそらく出ませんよ。カザリナ様も陛下のご気性はよくご存じなので、夜会にはそれほど長い時間、いらっしゃらないと思います。ココロ様も、お疲れになったらすぐに退出して構いませんので」
コクリと、小さく頷いて。
護衛も兼ねたアルジェンにエスコートしてもらいながら、ザワザワと会話の波がさざめくそのなかへ、足を進めた。