威鶴の瞳
「……兄ちゃんと一緒に、マイゴセンタ一行くぞ」
「……行ってあげるー」
そうニッコリ笑ったトーマ。
トーマ、偉い。
強くなったね。
私なら危うく殴ってるよ。
そして2人が迷子センターに向かうのを見送って数分後、無事に迷子のお知らせが放送された。
とりあえずは一安心。
さらに数分後、トーマは私の所に戻って来た。
「……占い、したいんですか……?」
「いや、別に」
それなら、どうしてずっとここに居るんだろう……?
トーマが来てから10分経過、彼は一体何がしたいのか、よくわからない。
占いの机にもたれて、ただ天井を見つめている。
なんというか……気まずい。