威鶴の瞳
「つまりは、BOMBのメンバーが依頼人にならなければいいの。わかる?」
「別の奴に依頼人を変わってもらえと?」
「そういうことになるわね」
はぁ、と1つ、ため息をつくレイン。
「とりあえず、あんたたち2人じゃなきゃ何も言わないわ。誰でもいいから連れて来ちゃいなさい」
テキトーだなオイ。
そう言われたところで、俺の知ってるトーマの知り合いといえば、家族と白蛇の仲間くらいだ。
でもその両方に関わる事を調べるわけだから、ヘタに頼めない。
トーマにアテがあるのだろうか?
そう考えてトーマに向いた時。
「わかった、連れてくる」
普通の顔でそう言った。
悩むも何もなく、すんなり決まったようだ。
トーマ、アテがちゃんとあったのか。
……どっかの知らないネーチャンじゃない事を祈る。