教組の花嫁
 
 右側の監視カメラのすぐ近くでは、奉仕仲間の高沢純が瞑想をしている。


 小波は、奉仕仲間と百合葉が話し合っているのをぼんやりと見詰めていた。


 (教祖様を癒して差し上げる特別の奉仕とは、いったい何をするのだろうか)


 小波は期待と不安で、心臓がドキンドキンと高鳴っているのを感じていた。




 道心は風呂に身を沈めた。

 「うっぱー」

 湯を両手ですくい顔を洗う。

 「ああいい湯だ。疲れを取るには風呂に限る」

 道心は湯船から上がり、椅子に腰を掛けた。


 「百合葉、体を洗ってくれないか」


 ショートパンツと半袖のTシャツ姿の百合葉が、道心の背中を流し始めた。

 洗い終わると、道心はもう一度風呂に入り、その後隣接するマッサージルームに入った。

 道心はマッサージ台に寝そべった。



 「大分肩が凝っていますね」



 百合葉が、道心の体を丹念に揉みほぐしていく。





 
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