教組の花嫁
 
 「そこ拭きまっさかい、あっちに行ってもらいまっか」


 ほのかが美和に顔を見られないようにして言った。


 「すみません」
 「私よ」


 おばさんが美和に向かって、ウインクをした。

 「あっ・・・」
 「ほのかさん!」

 美和がよく見ると、清掃のおばさんは変装したほのかだった。


 「さすが、変装の名人。声を掛けられるまで、全然分からなかったわ」


 美和がほのかを見ながら感心をしている。


 ほのかはホテル泉の清掃員の制服に似たものを、ネットで購入して身に付けていた。
 ほのかと美和は話し合い、ほのかが6階、美和が1階で、それぞれ見張る事にした。









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