教組の花嫁
「これ、言葉遣いに気を付けて」
百合葉が純を見て叱った。
「は、はい、ママは本物のママみたいでございます」
「これからは、教祖様がいらっしゃると思って話をしてね。とりわけ、純ちゃんは言葉遣いに気を付ける事。わかったわね」
「は~い、わかったでございます」
純が舌の先端をぺろっと出した。
「あなた達夕食はまだよね。よかったらお寿司食べない」
百合葉が微笑みながら呟いた。
「いいんですか」
「私もうお腹ペコペコでございます」
小波に続いて純が。
「隣のホテルにある日本料理店で特別に握らしたから、きっとおいしいわよ」
「あっ、大とろだ。あわびも入ってる。このお寿司ただ者ではないでございます」
「本当だ。うにも山盛りよ」
「教祖様はお寿司が好きなの。それに、これは板長が作った特製のおでんよ。ひと味違うわよ。よかったら、どうぞ」
百合葉がおでんの味を自慢した。