教組の花嫁

 「殺してやる」


 「待っとれ」

 
 泰子は、半狂乱。狂ったように喚き叫んでいる。


 百合葉も泰子の後を追い掛けた。
 泰子は、血相を変えて走りながらなおも喚き立てている。


 「道心!」


 「ぼけッ」


 「殺してやる」



 泰子は玄関を飛び出すと、気が狂ったように髪を取り乱し、階段を駆け上った。
 泰子が3階の教祖室へ。



 ドンドンドン。



 「開けんかい」


 どんドンドン。


 泰子が、教祖室のドアを力任せに叩いた。


 「出て来い」


 「道心」







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